Graduate Studies Blog
南洋ビジネススクールエグゼクティブMBAプログラム(EMBA)
変化の激しい世界に対応できるリーダーを育成
商社勤務の後20余年にわたり堀江氏はコンサルタントとして、日本以外にも、アジア、アメリカ、ヨーロッパの多国籍企業にエグゼクティブ・コーチングやコンサルティングサービスを提供し、素晴らしいキャリアを築いてきましたが、その間、シンガポールの南洋理工大学にある南洋ビジネススクールのエグゼクティブMBAプログラム(EMBA)に入学し、長年の夢を叶えることができました。コンサルタントとして、また、経営者として、幅広い経験をしてきましたが、デジタルトランスフォーメーション(DX)やイノベーションのトレンドについて、一層の見識を深めるために、EMBAに応募することにしました。
13ヶ月のEMBAではプログラムの一環として、米国のカリフォルニア大学バークレー校Haasビジネススクールとペンシルベニア大学のビジネススクールであるウォートン校での海外提携校特別プログラムを受講することができました。
堀江氏は多くの授業をオンラインで行いました。堀江氏は海外提携校特別プログラムもオンラインで受講をすることができ、クラスメートとの貴重なネットワークを築くことができました。「物理的な対面での交流や、直接その場で質問することはできませんでしたが、授業やグループディスカッションは、Zoomを使ったオンラインならではのいい面もたくさんありました。また、仕事が忙しいときにはZoomの授業は生産性が高く有難かったです。朝8時に起きて、すぐにデスクで授業を始められました」と話します。
アジアにフォーカス
EMBAがアジアにフォーカスしていることも、堀江氏にとっては大きな魅力でした。特に新興国市場におけるビジネス戦略を分析することで、アジアの文脈におけるリーダーシップについて、参加者の視野を広げることが目的とされています。また南洋ビジネススクールのアジアビジネスケースセンターでは、アジア地域のビジネスについて研究されていて、知見を拡げるためのビジネスケースが豊富に用意されています。
「私はキャリアのほとんどをグローバル企業の海外で積んできました。自分のコンサルティング会社を立ち上げてからは主に日本企業とお仕事する機会が多くなりました。そんな中でEMBAのメインテーマであるアジア企業についてもっと深く知りたいと考えていました」。 EYやエーオンヒューイットなどのグローバルなコンサルティングファームでプロのコンサルタントやマネジメントを経験した後、堀江コンサルティングを立ち上げた堀江氏は、「もう一度、世界とつながりたかった」と語っています。
充実したカリキュラム
EMBAのカリキュラムは、オートメーション化、AI、ロボティックスなどのデジタルテクノロジーが、幅広い業界のビジネスでどのように破壊的イノベーションを起こしてきたかを掘り下げるユニークなコースを提供しています。DXを推進し、革新的な思考でイノベーションを起こして競争に勝ち抜くための新たな戦略を学ぶためには、堀江氏にとって理想的な環境だったのです。
“私がEMBAに本当に求めていたのは、DXとイノベーションに関して見識を深めることでしたが、一流の教授陣が提供する最前線のコンテンツを含め、この2つがカリキュラムのハイライトとなっています。”
「プログラムを通して、DBS銀行、Ant Financial Services、Grab、Gojekなど中国・ASEAN企業の先進的なケーススタディを通じて、DXについて学ぶことができました。
経営者として、起業家精神とリーダーシップに関連するプログラムも面白かったです。私は自分の会社を経営しているので、起業家精神に関する授業は、事業を拡大するのに役立っています。またリーダーシップの分野でも仕事をしているので、知識を深めたいと思っていました。カリフォルニア大学バークレー校Haasビジネススクールでのリーダーシップの授業は、本当に目から鱗で最高に刺激的でした」。
実社会での経験
南洋理工大学のテクノロジーとイノベーションのエコシステムの恩恵を享受できる南洋ビジネススクールは、産業界とのコラボレーションを通して、参加者が将来必要なノウハウを身につけるのに最適な環境を提供します。
例えば、EMBAの中では、協力企業が現実的に直面している問題に対処するコンサルティングのようなプロジェクトを半年にわたって体験します。堀江氏は、3人の国籍が異なるグループメンバーと共に、某Eコマース企業をクライアント企業と見立て、アジアにおける成長戦略策定支援プロジェクトに4か月間取り組みました。
プロジェクトでは、クライアント企業と協力して一次・二次調査を行い、解決策を同社の取締役会で発表することが求められました。「自分が慣れ親しんでいるコンサルティングの仕事と違うのは、自分がよく知らない分野で、それぞれバックグラウンドや得意分野が異なる、常に一緒に仕事をしているわけではないメンバーと一緒にプロジェクトに取り組む点でした。そのためどのように一緒にプロジェクトを進めるべきか、最初から最後までメンバー間で一緒に話し合う必要がありました。最終的には、第三者として提供した知見がクライアント企業から評価されました」と堀江氏は語りました。堀江氏は、大手企業の社外取締役や顧問としてのオファーを数多く受けていますが、今回の経験やプログラムでの学びは、こうした仕事に就く際にも活かされるだろうと考えています。
バーチャルネットワーキングの機会
多くのEMBA参加者にとって、同じ参加者である経営幹部とのネットワークを構築できることは大きな魅力です。堀江氏も同様で、オンラインでしか交流していないにもかかわらず、クラスメートや教授と貴重な関係を築くことができました。「私たちはWhatsAppグループで、学校の課題だけでなく、文化的・社会的なトピックについてもよく話しました。将来、私がシンガポール、中国やベトナムに行ったり、彼らが日本に来たら、直接会って改めて繋がることができると思います」と話します。こうした交流の中で、彼はクラスメートの中に「本物のグローバル人材」がたくさんいることを実感しました。例えば清華大学を卒業した中国からの参加者は、フランス、フィリピン、中国、シンガポールでの勤務経験があり、英語・仏語・中国語の完全なトリリンガルでした。「参加者の多くは、概ね彼のような人たちです。」卒業後、堀江氏はEMBAで学んだことを、コンサルタントやプロのコーチとしての仕事に活かしています。 EMBAは、組織をどのように変革し、リードするべきかを学び、考えることを望んでいるシニアリーダーのためにデザインされたプログラムです。プログラムは、コロナ禍において対面授業とオンライン授業の両方を備えたハイブリッドモデルを採用しています。
南洋ビジネススクールMBAは、組織をどのように変革し、リードすべきかを改めて考えたいシニアリーダーのためにデザインされた、13ヶ月のパートタイムのプログラムです。DX、グローバル化などの新しい波が押し寄せる中、ビジネスリーダーがどのように組織や人をリードし、変革を起こして成果を出していくべきか、経験豊富な最高の教授陣と多様なバックグラウンドを持った経営幹部の仲間と一緒に学ぶことができる充実したカリキュラムです。
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